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コウノトリの野生復帰とは?
  1.コウノトリとは
  2.野生復帰の経緯
  3.保護増殖への取り組み
  4.地域づくりへの取り組み
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コウノトリ定着推進連絡協議会
コウノトリの野生復帰とは?

2.野生復帰の経緯
この兵庫県豊岡盆地ですすめられている野生復帰計画は、かつての生息地である自然豊かな人里に戻していこうという世界的にも例をみない取組みである。

最後の生息地
かつて、コウノトリは全国各地で見られ、但馬地域でも豊岡盆地を中心に数十羽のコウノトリが大空を舞い、また川辺や田んぼで餌をついばみ、松の木の上に巣をかけヒナを育てる姿を間近に見ることができた。
しかしながら、農薬の影響などにより、餌となるドジョウなどの激減や営巣木の減少などから個体数は徐々に減少し、昭和46年に国内の野生のコウノトリは但馬の地を最後に姿を消した。

■コウノトリ羽数の推移

保護繁殖に成功
急激に個体数の減少を招いた時期以降、官民一体となった保護活動が行われ、飼育下での繁殖が試みられてきた。人工ふ化・増殖に向けての懸命な取り組みが続けられ、その結果、4半世紀を経た平成元年に飼育下で初めてのヒナが誕生した。その後、平成11年に「兵庫県立コウノトリの郷公園」を開園し、同園において順調に飼育羽数は増加し、今日では、かつて豊岡盆地を中心に生息していた頃の羽数の100羽を越えるまでになった。

壮大な計画
空を舞うコウノトリの姿が消えて30年余の歳月が経った今、最後の野生コウノトリの生息地である豊岡を中心に、住民や団体、行政が一体となって、人と自然が共生する地域づくりに努め、コウノトリを再び大空に戻そうとする「コウノトリ野生復帰推進計画」が平成15年3月に策定された。
人里離れた地で野生復帰が試みられている他の鳥獣とは異なり、コウノトリの野生復帰は、かつての生息地である自然豊かな人里に戻していこうという世界的にも例をみない取り組みである。
平成17年度から、待望の試験放鳥がスタートし、野生復帰実現の第1歩を踏み出している。

人と自然の共生
コウノトリとの共生をシンボルに、コウノトリが棲める環境が、私たち人間にとっても安全で安心な豊かな環境であるとの認識のもと、失われた自然や環境を見つめ直し、環境創造型農業の推進や水田、河川の自然再生、里山の整備等の取り組みが進められている。平成13年、コウノトリの郷公園前の転作田がビオトープ化され、トンボやカエル、ドジョウ、水生昆虫など、豊かな生物の棲息空間が確保された。以降、サギやカルガモなどの水鳥がたびたび観察され、コウノトリの餌場としての可能性が高まってきた。この取り組みは平成15年度に「コウノトリと共生する水田づくり事業」として引き継がれ、地元農家の協力で、転作田ビオトープとして、地域の人たちの環境学習の場としても活用されている。
そのほか、円山川水系の自然再生整備や営巣木となるマツ林の育成なども行われ、野生復帰のための環境づくりは地域をあげての取り組みとなっている。

新しい農業の推進
コウノトリの野生復帰を進めていく上で、農地は重要なステージとなる。農業従事者たちは「鳥と農業との共存」をテーマに新しい可能性を探ってきた。現在、農薬を減らして安全で安心な農産物を生産するのと同時に、多様な生物が生育できる環境を創り出す「コウノトリ育む農法」が豊岡市内を中心に広がりを見せている。
清浄な土地にしか住めないというコウノトリ。清浄な土地をつくる農業は人間にとっても安全、安心な食を提供してくれている。

うれしい訪問者
平成14年8月、豊岡盆地に実に31年ぶりに1羽の野生のコウノトリが飛来した。この鳥は平成12年頃から安住の地を探すかのように日本各地を移動し当地に飛来してきたもので、現在も県立コウノトリの郷公園を拠点にかつての生息地の大空に優美な舞を見せてくれている。「野生コウノトリが棲み着いたことは、コウノトリが棲める環境が整っていることの証し」と野生復帰を手がける人たちの夢と希望を与えている。